がんばる農業者紹介

【がんばる農業者紹介 No.21】アカデミーで培った技術を武器に!儲かる農業に挑戦。

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坂本 康徳(さかもと やすのり)さん

現住所:徳島県阿南市楠根町
経営品目(面積):ハウスすだち(17a)

アカデミーで培った技術を武器に!儲かる農業に挑戦。

就農のきっかけを教えてください

 以前は、会社員として働いていましたが、実家がみかん農家をしており、後継者について考えるようになりました。このまま放棄してしまうか、自分が後を継ぐか迷っていたとき、知り合いが勝浦町で開講されている「徳島かんきつアカデミー」に通っていることを知りました。年齢も40代になり、やるなら今決めるしかない!と就農を決意し、かんきつアカデミーの3期生として入校しました。

どんな作物を生産していますか?

すだち2.jpg 現在就農2年目で、10aと7aのハウスを引き継ぎ、ハウスすだちを栽培しています。アカデミー在籍時には、まだ自分が何を栽培するか決めていなかったのですが、地元ですだちのハウスを借りられることになり、阿南の特産品であるすだちを栽培することに決めました。アカデミーは卒業後も相談することができますし、JAアグリあなんすだち部会長のハウスが近所で、いろいろと話を聞くことができ、気軽に様子を見に行くこともできるので、ありがたい環境だと思います。おかげで、1年目はうまくいったと思います。

 

農業の苦労と喜びはどんなところですか?

 繁忙期に人材を確保したいですね。阿南のハウスすだちは、3月から8月頃まで収穫が続きますが、収穫時期によって、出荷単価が大きく変動します。そのため、前もって予定した出荷量に合わせてしっかり収穫しないといけないのですが、自分だけでは手いっぱいになる時もあります。収穫時期は、家族に手伝ってもらいながら作業していますが、将来的には収穫だけでなく、剪定作業も任せられるような人材を雇えるようになりたいです。あとは、燃料費や資材費の高騰、設備の整備、病気の対策など、悩みはありますが、アカデミーや先輩農家に相談しながら最善策を進めていきたいと思います。

 農業の良いところは、自分のやりたいように考えながらできることです。大変なこともありますが、その分やりがいもあります。また、アカデミーでかんきつ栽培の基礎知識を得られていることはかなり大きいです。特に剪定や消毒作業などは、学んだ技術が活かされましたし、アカデミーに入ったことで、就農した今も相談できる先輩や同期たちとの横のつながりができました。今後の展望としては、生産以外に、6次産業化についても興味があります。かんきつテラスの中には、オレンジファクトリーという加工施設があるので、そこを利用して徳島特産品のすだちを使った商品開発をしてみたいです。また、いずれは、実家のみかんを継ぐことも考えています。そのためにも、生産技術を磨き、安定した出荷を目指していくことはもちろん、いろんなことにチャレンジしていきたいです。「会社員をやめてよかった」と言えるようになりたいですね。

ピンチをチャンスに。

これから農業を始める方へエールをお願いします!

坂本さん3.jpg 農業は、高齢化が問題視されています。でも、農業者人口が減るということは、これから農業を始めようとしている人、新規就農者にとっては「チャンス」だと捉えることもできます。使われない農地が増えると借りられる農地が増えますし、これからの時代に合った農業を自分なりに考えるのは、やりがいにつながります。迷っている方は、思い切って農業への一歩を踏み出してみてほしいです。

活用した補助事業

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