がんばる農業者紹介

【がんばる農業者紹介 No.19】障がい者の未来の働き口をつくりたい。

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倉内 和哉(くらうち かずや)さん

現住所:徳島県阿南市宝田町
経営品目:ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモなど                                       経営面積:7ha(うち管理のみ4ha)

障がい者の未来の働き口をつくりたい。

就農のきっかけを教えてください

 前職は栄養士で、病院にて食事提供業務をしている傍ら、非農家出身ではありますが、家庭菜園(1a程度)をしていたことで、採れたての野菜の味や栄養を他者(未来ある子供たち)に知ってもらうにはどうしたらいいのかと考えるようになり、先輩方に相談したことが、就農や現在の食育活動のきっかけです。

どんな作物を生産していますか?
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 現在、子供たちの好きな野菜を作ろうとブロッコリーの栽培など年間10品目程度を栽培しています。子供たちが手づかみで食べられる安心・安全な野菜作りをしてほしいという保護者からの意見を反映する特別栽培を心がけています。 

 

農福連携について教えてください

 今後、高齢化による農業従事者の減少などの問題から、ますます多くなる放棄地問題を改善する一つの方策として、仕事はあるが作業する人がいない農業と、人はいるが効率や時間の概念がある仕事には就けない利用者がいる福祉施設との連携は必要と考えます。

農福連携の苦労と喜びはどんなところですか? 

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 障がいにもいろいろなものがありますが、多くの方が抱えている悩みに、「仕事がなかなか見つからない」「見つかっても他の人の作業についていけない」というものがあり、仕事を続けることが難しい現状にあります。そのため、障がいを持つ人の未来の働き口になればと思っています。

 やっぱり一生懸命作業してくれると嬉しいですし、最初の作業が終わった後に言われた「初めて仕事をさせてもらえました。ありがとう」という言葉で、根気よく教えた苦労が報われました。

 

これからやっていきたいこと、展開していきたい方向性は?

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 食育行事を通して、子供たちやその家庭に野菜の大切さを知っていただく活動をしていきます。また、農業(食事)を通じて障がいのある方の仕事先の可能性を模索していきます。将来的にはA型施設など障がい者の働き口を作り,障がいがあるから仕事がないという人をなくしていきたいです。

 

 

人とのつながりを大切に。

これから農業を始める方へエールをお願いします!

 農業で大変なことはたくさんあります。資金繰りなど、いくら思いがあっても実績なしにはどうにもならないことがあります。独学で農業をするのも良いのですが、先輩農業者の意見が聞ける、「アグリーズ(阿南)」「アグリクラブ徳島」「徳島県農業青年クラブ」などにて先輩農業者の意見を聞き、やり方を真似するのが、失敗を少なくするうえで大切だと思います。

 

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